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マンション購入時の賢いお金の使い方

頭金は多い方がいいの?

マンション購入を検討するときに、頭を悩ませるのがお金の問題。一般的には頭金と諸経費は自己資金(手持ちの現金)でまかない、自己資金で足りない分を住宅ローンで補います。「これから毎月ローンを支払うのだから、月々の負担を少しでも減らすために、なるべく頭金は多く用意した方がよいのでは?」と思われている方も多いと思いますが、実際はどうでしょうか。まずは簡単にシミュレーションしてみましょう。

頭金がある場合と、ない場合を比較してみます。たとえば物件価格が5,000万円として、①頭金なしで住宅ローンの金利が2%の場合と、②頭金を400万円用意して、住宅ローンの金利2.5%の場合で、支払額にはどれくらいの違いが出ると思いますか?

■ 物件価格5,000万円(35年元利均等返済・固定金利・ボーナス返済なし)

①頭金なしで金利2%の場合
借入額 5,000万円
返済月額 16万5,631円
返済総額 6,956万4,946円
総支払額 6,956万4,946円
(頭金+返済総額)
②頭金400万円で金利2.5%の場合
借入額 4,600万円
返済月額 16万4,447円
返済総額 6,906万7,936円
総支払額 7,306万7,936円
(頭金+返済総額)

②の場合、貴重な手持ちの現金を400万円も払っているにも関わらず、0.5%の金利の違いで、毎月の返済額の差は「1,184円」となり、総支払額は、①の頭金なしの場合よりも「350万2,990円」も多くなってしまいます。金利の差といえばそれまでですが、こうして見ると必ずしも「住宅ローンの頭金は多い方がいい」とは言いきれないのではないでしょうか。
またひと昔前は、自己資金が多くないと審査に通らないことが多かったのですが、現在は住宅ローンも多様化し、頭金が不要なプランも見られます。金利とご家族のライフスタイルを見極めて、自己資金の使い方と住宅ローンの種類を検討するほうが良さそうです。

おはぎでロシアンルーレット!?

自己資金を賢く使って、入居後の暮らしを豊かに

新築マンションを購入して始めるのは、これまでの住まいとは違う新しい暮らし。お部屋に合わせて家具を買い直したり、訪れるゲストと楽しいひとときを過ごせるようにバルコニーを使ったオープンな空間でおもてなししたり。楽しみも多い分、何かと物入りです。こうした新居での生活を始めるためにも、ある程度の自己資金が必要なのは言うまでもありません。
月々の返済額を減らすために自己資金をすべて物件購入の費用に使ってしまうと、こうした新生活の楽しみだけでなく、教育費や万一のときの医療費など生活予備費も足りなくなってしまう可能性もあります。ある程度の余裕をもって新生活を始められるように、そしてマンションライフをもっと楽しめるように、マンション購入時のお金の使い方を考えてみてはいかがでしょう。