Enjoy with Balcony

憧れバルコニーをたのしむ

風を楽しむ・音で楽しむ、涼やかバルコニー

くつろぎを誘う風鈴。実は邪気払いだった!

バルコニーでのくつろぎタイム、素敵な音楽が流れていれば気分も一層リラックスできますが……マンションだと近隣への配慮からバルコニーで音楽を聞くのは憚られることも。でも、バルコニーで「音」を楽しむ方法は、音楽以外にもあるんです。とくに暑さを感じる季節、涼を運ぶ心地よい音と言えば、そう、「風鈴」です。

古来より仏教の寺では、軒の四方に「風鐸」(ふうたく)と呼ばれる青銅の鈴がつりさげられており、それが風鈴の起源だと言われています。江戸時代には吹きガラスを使ったものが流行し、いわゆる風鈴といえばガラス製のものが一般的に。現在でも鉄やガラス、陶器など、様々な素材の風鈴が作られています。インスタ映えする美しいかたちは、近年、外国人観光客や若い女性の間でも人気が上がっているとか。

あなたのバルコニーに似合う音は?

風鈴の面白さは、風によって奏でられる小さな音だけで、空間の雰囲気をガラリと変えてしまうところ。例えばガラスの風鈴は、「チリン、チリン」と短く軽やかな音で、どんなバルコニーにも似合いそうなカジュアルさがあります。
一方、南部鉄器など金属の風鈴は、「リーン」と長めの余韻が特長。どこか神聖で、大人びた趣を感じさせます。モノトーンのタイルやシックなアイテムでしつらえたバルコニーに吊るせば、和モダンの雰囲気がより一層引き立ちそうですね。
テラコッタ調など洋風テイストのバルコニーに日本の風鈴はちょっと……と言う方には、「ウィンドチャイム」はいかがでしょうか? 長さの異なる数本の金属棒を並べて吊るした、まさに洋風風鈴とも言えるもので、金属棒の本数が多ければ多いほど華やかな音を奏でます。

日本の夏の風物詩と言われながらも、最近ではなかなか持つ方も少なくなった風鈴。素材ごとの音を聴き比べ、あなたのバルコニーにぴったり風鈴を探してみてはいかがでしょうか。