バルコニーの手すりの違い、ご存知ですか?
マンションの購入を検討する際に、バルコニーの広さや日当り、スロップシンクが付いているかどうかなど、バルコニーまわりの仕様をチェックされる方は多いのではないでしょうか。特にバルコニーを物干しとしてだけでなく、庭代わりに使いたいと思っている方にとって、バルコニーの広さや設備にはしっかりとこだわりたいもの。しかしこのとき、意外と見落としがちなのが、バルコニーの手すり(腰壁)の形状です。
マンションのバルコニーで使用される手すりの形状は、大きく分けて「コンクリート(腰壁)」「ガラスパネル」「格子(スリット)」の3タイプ。色や素材など種類はさまざまですが、バルコニーの手すりはマンションの外観デザインから決められることが多いため、入居者が自由に選択することはできません。
しかし、リビングから外を見たときの印象や、バルコニーで過ごすときの心地よさなど、手すりは意外と住み心地にも影響します。今回は、これら3タイプの手すり形状について、それぞれの特長やメリット、選ぶ際の注意点についてご紹介します。
これからマンションの購入を検討されている方は、どの手すりのお部屋を選ぶとご自身の暮らしに合いそうか、ぜひ参考にしてくださいね。
プライバシーを確保しやすい
腰壁タイプ
バルコニーの手すりは、外から見るとマンション全体の外観デザインに影響を与えていることがわかります。特にコンクリートの腰壁は、外から見るとタイルなどが貼られているため、ある階だけを色を変えたり、マンション全体を重厚なタイルで仕上げたりして、外観を演出するための一部になっているとも言えます。
このタイプの手すりは、胸の高さくらいまでコンクリートでできているため、外からの視線をしっかりと遮ることができます。あまり見られたくない洗濯物を干すときや、ベランピングや子どもとの水遊びのときでも、周囲の視線を気にしないで楽しめます。
一方で腰壁が光をしっかりと遮るので、お天気が悪いときや、お部屋の位置によっては、バルコニーが少し暗く感じるときがあります。
採光性が高く明るい印象の
パネルタイプ
ガラスやポリカーボネートをはめ込んだパネルタイプも、よく見られるバルコニーの手すり形状です。パネルタイプの手すりは、日光が通りやすいことが最大の特長です。バルコニーや隣接するリビングにたくさん光を届けてくれるので、室内がより明るい印象に感じられます。
また、パネルには透明なタイプと視線を遮れるすりガラス調のタイプがあります。周囲に高い建物がないマンションや高層階には、透明なガラスが採用されることが多く、同じマンション内でも低層階は視線対策のためすりガラス調のタイプが採用されることが一般的です。
透明なパネルを使った手すりは、室内から外の景色を楽しみたい方にぴったり。山や海など美しい自然が見える立地であれば、一年を通して四季折々の姿を楽しめます。
一方、すりガラス調のパネルの場合、景色はガードされますが、プライバシーを確保しながら室内に光を採り込んだり、視線を気にせずバルコニーで過ごすこともできます。
採光性と風通しを備えた
格子タイプ
格子タイプは、ほかの2つの手すりと比べて風通しの良さがメリット。日当たりも確保できるため、バルコニーで植物を育てたい方にはうれしい形状です。
たとえば、格子の手すりにフックを取り付ければ、プランターに入った植物を吊り下げてバルコニーの飾り付けを楽しむことができます。ハロウィンやクリスマスなどイベントの時期には、ガーランドやライトを飾ってみるのも良いですね。雰囲気たっぷりのバルコニーで過ごす時間は、暮らしにさまざまな楽しみを与えてくれます。
注意点は格子のデザインによるすき間です。低層階のバルコニーであれば、外からの視線が気になったり、高層階だと格子のそばに立ったときに下の景色が見えるので、怖さを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、すき間が多いと風をよく通すため、強風の際に注意が必要です。特に高層階や海の近くなど風が通りやすい立地の場合、風の影響を受けやすいので、バルコニーに鉢植えや飾りつけをする際には注意が必要です。
このように、ひと口に手すりと言っても、プライバシーや採光性、通風性などに大きく関わるため、暮らしへの影響は少なくありません。お部屋の広さや日当りと同じくらいに重要視したいポイントと言えるので、マンション購入の際は、ぜひ手すりの形状にも注目してみましょう。
手すりの形状の違いで
バルコニーの強風対策も変わる
新しいマンションでは、バルコニーをもっと有効に活用したい、眺望を楽しみながらくつろげる素敵な空間にしたいとお考えの方は多いのではないでしょうか。また、バルコニーをより素敵な空間に仕上げるために、バルコニータイルやデッキパネルなどの設置を検討されている方もいらっしゃるかもしれませんね。そのときに知っておきたいのが、先ほどの手すりの形状の違いによる強風の影響です。
バルコニーは手すりの形状によって、風の吹き込み方や強さが変わります。たとえば、格子形状の手すりの場合、コンクリートの腰壁と比べて風を通しやすいのは一目瞭然。その場合、バルコニーの床に敷くタイルやデッキパネルに対する風の影響も大きく変わります。
風が吹き込みやすい手すり形状のバルコニーで、強風の影響を考慮せずにバルコニータイルやデッキパネルを設置すると、強風で剥がれる可能性があります。特にDIY感覚でご自身で施工される場合は注意が必要です。購入しようとしているタイルやデッキパネルがきちんと強風対策が施されている商品かどうか見極めてから選ぶようにしましょう。
お住まいの地域に吹く風や
階数に応じた強風対策が可能
セキスイでは、タイル同士が外れにくい高強度な連結部に加え、連結したタイルの周囲を補強する端部カバー材や、タイルの裏側に吹き込む風を逃してタイルの浮き上がりを防ぐ風抜きネットを使った施工など、独自の耐風部材施工で強風対策を実施しています。
また、国土交通省が建築基準法の中で定めた「基準風速」と「地表面粗度」に基づいて、バルコニーに吹く平均風速や瞬間最大風速を予測。これにより、お住まいのマンションの階数やバルコニーの形状、手すりのタイプに合わせて、万全な耐風対策が行えます。
ぜひマンションを購入する際は、バルコニーの手すり形状にも注目し、強風対策を考慮したバルコニータイルを選んで、いつでも安心してバルコニーライフを楽しんでくださいね。
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