Enjoy with Balcony

憧れバルコニーをたのしむ

知っておきたい、バルコニーの強風対策

外出自粛やリモートワークの推奨から「自宅で過ごす時間が増えた」という声をよくお聞きします。とくに最近では「おうち時間」を充実させるために、お部屋だけでなくバルコニーにも注目が集まっています。DIYでウッドデッキを設置したり、テーブルやチェアなどガーデンファニチャーを置いて、自宅にいながら外の自然を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。

都市のマンションで生活する人にとって、バルコニーは身近に光や風を感じられる魅力的なスペース。しかし一方で半戸外の「外」でもあるため、天候など自然環境の変化に備えておくことが必要です。なかでも「強風」はもっとも気をつけたいポイントと言えるでしょう。

自然災害や勢力の強い台風が増加?

近年、地球温暖化など自然環境の変化から、大雨や台風など異常気象による自然災害の増加が危惧されています。日本近海で発生した台風が、強い勢力のまま上陸したり、季節外れの時期に台風が発生するなど「想定外」な自然災害が増えています。

たとえば、2018年に関西を中心に猛威を振るった台風21号は、最大瞬間風速58.1m/秒を記録。都市部でもトラックの横転や電柱が倒れるなど、甚大な被害をもたらしました。

こうした「想定外レベル」の台風が今後も発生する可能性が考えられる今、たとえ都市部のマンションであってもバルコニーを活用するなら、強風対策はしっかりと行いたいものです。

with Balconyでは、これまでも「高層階のバルコニーは、強風が心配?」や「防災の日にチェック!バルコニーの安全対策」といった記事で、バルコニーを活用する際の強風への備えや注意点をご紹介してきました。安心して楽しめるバルコニーにするためには、きちんとした基準や実証データに基づく強風対策が欠かせません。せっかくの魅力的なスペースを存分に活用するために、ぜひ知っておきたい「耐風設計施工」について、もう少し詳しくご紹介しましょう。

セキスイが考える「耐風設計施工」とは?

たとえばバルコニータイルを設置する場合でも、セキスイでは建築基準法で定められたバルコニーよりも厳しい「屋根材」の基準で耐風性能を確認しています。その基準をもとに「マンションの建つ地域」「階数」「バルコニーの形状」によって、どれくらいの強風が吹くかを想定し、それに耐えられる施工方法をご提案しています。

また、セキスイ独自の「耐風部材施工」を行ったバルコニータイルが、先の台風21号の瞬間最大風速を超える「68m/秒」の強風に耐えられるかを実際に検証。耐風部材で施工したバルコニータイルに風量機で直接風を当て、耐風性能を確認したところ、通常のバルコニーよりも風が通りやすい手すりパネルの無い状態でも、バルコニータイルが強風で飛ばされることはありませんでした。

ほかにも、高層階での強風の吹き込み方やタイル飛散のメカニズムの検証など、大学との共同研究も実施。こうした送風実験や数々の研究によって、セキスイでは、より安心・安全なバルコニーライフの実現を可能にしています。

 ▶セキスイの「耐風設計施工」をもっと詳しく知りたい方はこちら

それでは実際にご自宅のルーフバルコニーで台風の被害を体験され、その経験をもとにセキスイの耐風部材施工を選ばれたお客様の実例をご紹介します。

風が抜けやすいルーフバルコニーでも安心の対策を

【事例】ポイントは風の通り道を考えた耐風部材施工

大きなルーフバルコニーがある暮らしに憧れて、現在のマンションをご購入されたご夫婦。ご入居された当初は、その広さを活かして園芸用品を入れる小屋を置き、オリーブやブルーベリーなどを育てられていました。ところが昨年の大型台風の際に「気をつけてはいたんですが、大きな植栽が倒れてしまって」と、台風の被害をご経験。それをきっかけにバルコニーを見直す際も、強風対策が万全なセキスイのRIENAを選ばれました。

お二人のお部屋の場合、隣接するもうひとつのバルコニーから風が抜けるため、強風の通り道になるルーフバルコニーの出入り口部分に風抜き用のネット材を設置。さらにバルコニー周囲を端部カバー材でぐるっと補強することで強風対策を万全に行いました。

現在は見た目も安全性も向上したルーフバルコニーで、ご友人とのホームパーティを楽しんだり、お仕事があって平日にできない洗濯物をまとめて干したりと、充実したバルコニーライフを過ごされているそうです。

 ▶この事例をもっと詳しく知りたい方はこちら

混雑を避けるため、ベランピングや家庭菜園などバルコニーを活用した家での暮らしに注目が集まっている今だからこそ、しっかりと強風対策を施した安心できるバルコニーで、充実したおうち時間を過ごしたいものですね。