工場・研究所 工場配管・バルブ
サブコンA社 技術部 N氏
とある工場では製品の需要急増に対して生産棟を新たに増設することとなり、複数の施工業者に工事が発注された。そのうち、大手サブコンA社では特殊な廃液を輸送する屋外架空配管の新設工事を請け負うことが決まった。タイトな施工スケジュールの中で、現場責任者のN氏は施主の希望通りに工事を進められるよう、計画を立てていた。
施工内容:配管口径 100A / 施工総距離 約800m以上~
▼現場イメージ写真
▼現場構内図イメージ
施工計画が一通り決まり順調に進んでいた中、前工程に遅れが生じました。そのため配管工事の工期は約3カ月間、そのうち作業できるのは土日のみの実質約30日間しかないという状況に陥りました。当初計画していた管種は両端フランジ付き塩ビライニング鋼管です。現地作業の工数は少ないものの、加工管の制作納期は1カ月以上かかるため間に合わない状況でした。
大部分は既設ラック内への施工でした。当初はレッカー車を用いた作業を検討していましたが、既存の配管や壁と接触する恐れがあり、慎重な揚重計画が必要でした。しかしながら他工事の規制により計画変更となり、レッカー車を用いた揚重作業ができなくなりました。そのため、100Aのライニング加工管を手で持ち上げることを余儀なくされました。工期はもちろん、作業員の安全も心配でした。
配管を流れる液体は、薬液を含む特殊な廃液でした。さらに、配管ラック下は従業員通路であったため、施主様から漏液を懸念する声が上がりました。対策の一つとしてフランジにカバーをかぶせる案も挙がりましたが、かなりの工数・費用がかかってしまいます。
このように短工期かつ作業制限が多い状況でした。
どうすれば施主様の望む工期と品質を満たせるのか・・・
課題解決事例は事実をもとに再編集しております。
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