川崎重工業の名古屋工場の冷温水配管にクウチョウハイパーCHが採用!
LCA目線で積極的に樹脂管を採用
先進的なカーボンニュートラル(CN)提案を強化 LCA 提案・施工編
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Introduction
川崎重工業株式会社には国内に9つの生産拠点があり、オートバイ・航空機・鉄道車両・船舶などの輸送機器・その他、産業用ロボット等を製造しています。
生産ラインのクリーンルームでは空気中に浮遊する微粒子を取り除き、清浄な環境を整えるため、徹底した温度や湿度の管理が行われていますが、近年、生産拠点の一つである名古屋第一工場では老朽化のためクリーンルームの空調設備のリニューアルが急がれていました。
海沿いの立地で屋外に配管があるため、保温とラッキング処理を行っても冷温水配管用途で従来通りのSGP(白ガス管)を用いることは腐食の心配がありました。

(右)中部支社 リニューアル部 部長 前野 憲正 様
この度、空調設備用の冷温水配管に腐食の心配のない積水化学の高性能ポリエチレン管「クウチョウハイパーCH」を採用いただき、実際に施工をされた川崎設備工業株式会社の鎌塚裕司さん、前野 憲正さんに施工のご感想を伺いました。
インタビュー : 2025年7月7日
Guest
川崎設備工業株式会社
中部支社 技術部長 鎌塚 裕司 様
リニューアル部 部長 前野 憲正 様
Interview
- ———まずは、川崎設備工業様についてお教えください
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鎌塚様 : 株式会社川崎岐阜製作所(現川崎重工業株式会社)の航空機生産再開に伴い設備部門が分離独立し、川崎設備工業株式会社が設立されました。1951年に創業したので、来年で75周年を迎えます。箱物建築の空調設備工事や衛生設備工事で、官公庁の案件も多数手がけています。
生産設備ですと川崎重工業さんをはじめ、多数の製造企業様のもとで施工をさせていただいています。他にも工場の設備の保守工事などもしています。
私は中部支社にある技術部の技術部長という役職を拝命し、技術部員の統括をしています。
中部支社には約70人の技術部員が在籍していますが、その技術部員から施工に関する問題や「こういうことをやってみたい」といった意見や提案を聞き、実施に向けた検討を行っています。前野様 : 私はリニューアル部の部長として同部員を統括しています。
修繕や改修工事などの保守工事が主な仕事ですね。川崎重工業さんの名古屋工場の改修工事では現場代理人として携わっています。
- ———今回クウチョウハイパーCHが採用された名古屋工場の改修工事の概要をお教えください
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前野様 : 川崎重工業さんの名古屋工場には、「第一工場(北工場・東工場・南工場)」と「第二工場」の2か所があり、今回改修工事を行ったのは第一工場内にある南工場のクリーンルームの空調用熱源配管となります。
鎌塚様 : 新築工事より約20年経過し、24時間365日空調機を稼働していることや耐用年数からみても心配であったため、省エネ対策なども含め更新を行いたいということが検討の始まりでした。当初配管材は従来通りSGPを採用しようという話もあったのですが、昨年7月に当社がお誘いして川崎重工業さんの施設管理をされているカワサキライフコーポレーションさんの方と一緒に積水化学さんの滋賀栗東工場の「オープン視察」に参加し、クウチョウハイパーCHを提案させていただいたところ、川崎重工業さんより今回の工事でクウチョウハイパーCHを採用したいとの強い要望がありました。
施工箇所が屋外でかつ海沿いということもありSGPでは配管腐食の心配がありましたし、管内の錆コブの懸念もあったため、樹脂管であればこれらの心配もなくなります。さらに設備の長寿命化を踏まえるとクウチョウハイパーCHが最適であると説明した上で、冷水・温水の用途で高性能ポリエチレン管と図面に記載し、クウチョウハイパーCHが採用されました。
- ———樹脂管の電気融着は初めてだったのでしょうか
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鎌塚様 : いいえ、電気融着は以前にも施工させていただいており、よく分かっていました。初めての施工は20年ぐらい前の北工場の給水引込み工事の時ですね。そこでエスロハイパーAWの電気融着を行いました。
あとは、汚水のポンプアップ配管ですね。HIVP管で施工しようという話もあったのですが、埋立地ということもあって地盤沈下が起きた時が怖いよねということで、エスロハイパーAWでポンプアップ配管をさせていただいたことがあります。
その他には、積水化学さんの耐火VPパイプを東工場の衛生設備配管で使っていますし、ACドレンパイプも、東工場の空調設備のドレン配管で使っています。
- ———施工する上で施主様からこうしてほしいなど、要望があがったりするのでしょうか
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鎌塚様 : 長寿命性に関するところですね。錆コブが出ずに長寿命化できるものを使いたいという意向のもとクウチョウハイパーCHが採用されたことも経緯の一つです。
前野様 : 設備に関する修繕を日々行っている状況があり、その頻度を低減したいという要望もあります。配管の場合は錆びによる漏れや抜け、錆コブなどによる機能低下……というのが最も多いため、今回は錆びの心配のない材料で施工することは客先要望に基づいています。
川崎設備工業 鎌塚様 鎌塚様 : 実は積水化学さんの製品を川崎重工業さんの岐阜工場でもたくさん採用しています。岐阜工場では薬液を扱うラインが多く、元々はHIVP管をメインで使用していたのですが、管が割れたり抜ける等のトラブルの防止のため、融着によって一体ラインを構築できるプラントハイパーBKを採用しています。
また屋内薬液配管では、薬液の種類によりプラントVPパイプも採用しているのですが、屋外薬液配管ではUVストロングも採用しています。紫外線劣化で屋外配管から薬液が漏れたとなると重大事故になってしまいますから。適材適所で良い配管材を選ぶことが重要です。
維持管理のしやすさももちろんですが、軽くて取り回しがしやすい「施工性の良さ」も見逃せない判断材料となります。積水化学 田中 : 各務原営業所の杉山様、清水様、細江様からも岐阜工場でエスロハイパーAWやプラントハイパーBKを採用いただいた経緯をお伺いしています。工業用水は、架空配管ばかりではなく埋設配管で対応されていることも多く、「施工性の良さ」が大切だとおっしゃっていました。
川崎重工業様の各務原の寮を施工の際には、当時の現場担当者様のご提案で単管式排水システムの耐火プラAD継手を採用いただいたのも、「施工性の良さ」がポイントであったとお伺いしています。
- ———施工性の話がありましたが、そんなに重量は違うものなのでしょうか
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鎌塚様 : はい。施工性は重量でかなり変わってきますね。100Aの樹脂管であればなんとか一人でも運ぶことができます。一方SGPは重いため、一人で運ぶことはまずできません。
具体的に言うと、SGPの100Aは、1本約50kgもありますから、運ぶだけではなく施工でさらに高いところに持ち上げて支えてとなると、もっと大変です。クウチョウハイパーCHであれば、SGPと比べて1本あたり1m長い5mですが、100Aで約20kgとなります。クウチョウハイパーCHだと実はSGPと比べて1本あたりの重量は約半分となりますので、現場の負担は大きく軽減されます。
部材が軽くなることで危険も減りますし、直線的に配管を伸ばす場合だと1本あたりの長さも長いため、接合箇所の数が減るので、施工もラクです。前野様 : 特に今回の工事では150Aとか125Aとか比較的大口径の配管材を採用しています。実はこのサイズになると配管材の軽さが一番のメリットになりますね。
SGPで施工をしようとすると、重量物を取扱いできる協力会社さんに限られてしまうからです。
今回、チャレンジする意味もあり衛生工事の協力会社さんにクウチョウハイパーCHで空調工事をお願いしました。
重量物を扱う工事は得意としていませんが、SGPに比べてクウチョウハイパーCHは非常に軽量ですので、スムーズに工事を行うことができました。
衛生工事の協力会社さんでもクウチョウハイパーCHで空調工事を施工した実績もできましたので、今後、協力会社さんの選定の幅も広がるものと感じています。川崎設備工業 前野様
- ———重量物を扱うには特別な工具も必要になるのでしょうか?
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前野様 : そうですね。重量物を扱うには、チェーンブロックや電動ウィンチなどの特別な工具が必要となります。
それを何処からどのように吊り上げるのかなどを計画しながら工事を行う必要があります。重いですし、大変危険です。慎重に作業を進めていく必要があります。
さらに、人員についても変わってきます。配管の呼び径にもよりますがクウチョウハイパーCHで、今回の改修工事であれば、だいたい3~4人の作業員が必要になります。SGPで施工する場合、倍までは行きませんが、プラス1人~2人の人員が必要になります。さらに、仮設材や重機が必要です。状況によってはクレーンで吊らないといけない場合も出てきますね。冷温水用高性能ポリエチレン管
クウチョウハイパーCH 保温前(名古屋工場)
- ———クウチョウハイパーCH以外の配管材で候補はあったのでしょうか
- 鎌塚様 : 川崎重工業さんの方から是非これを使いたいということでクウチョウハイパーCHが採用された経緯がありますが、仮に材料の指定が無かった場合、空調で錆びないものとなると候補にあがってくるのはSUS管です。SUS管に替えると今度は値段が上がってしまうのと施工に手間がかかることになりますね。
- ———施主さまから配管材を指定いただくケースは多いのでしょうか
- 前野様 : 改修工事になりますので、実際は特に指定いただくことはほとんど無く、既設管と同じ配管材で施工するパターンが多いです。ただし今回は川崎重工業さんが潮風によるSGPの腐食で悩まれていましたので、当社としてもなんとか良い提案ができないかと思い、最新のモデル配管が見学できる積水化学さんの滋賀栗東工場「オープン視察」へお誘いしたのが良かったと考えています。クウチョウハイパーCHであれば錆びの心配はないですから。
- ———積水化学 滋賀栗東工場の「オープン視察」にたくさんの方が参加されたと聞いておりますが、製品の採用検討の参考になりましたでしょうか
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鎌塚様 : 大変勉強になりました。滋賀栗東工場さんでは、エスロハイパーAWやプラントハイパーBKの実験を見せて頂き、エスロンタワーでは単管式排水システムで17階から水を流した際に、通気の負圧はどのくらいになるのかなど、大変有意義な時間でした。経験の浅い1年生が参加するよりも、3~5年生ぐらいのこれから現場代理人になる担当者がメインで20年以上のベテランと「オープン視察」に参加した方が得るものは大きいと感じています。
一緒に参加する他のサブコン、ゼネコン、設計事務所、国立大学や官公庁の方々がどのような考え方、物の見方で質問をするのか。いろいろな目線で捉えることができて、良い意味で刺激になりました。大人数で“川崎設備工業御一行様”で伺ってもそういった刺激はありませんからね。
これまでに10人ほど「オープン視察」に参加させていただきましたが「参加して良かった」という声しか聞いていないです。
参加したことで配管材の樹脂化に対する考え方だったり、どうして樹脂管が採用されるのか等、理解を深めることができたと感じています。
- ———メーカーとして展示場や実験施設があると、皆様としても便利でしょうか
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鎌塚様 : 特に普段やらないことを、実際に見ることができる・体験できるというのはとても良いことだと思います。
例えば樹脂管のせん断試験や加圧して破裂させる耐圧試験、耐火VPでは実際に火災を想定した燃焼実験を見せていただきました。
カタログなどの文面や写真、動画などでも見てはいるのですが、実際に目の前で見て、肌で感じられることはとても貴重な経験だと思いますよ。最新のモデル配管に加えて、プラントハイパーBKの実配管の視察では、支持ピッチごとに伸縮の違いを並べて見比べられるのもよいですね。エスロハイパーAWも同じですが、樹脂管は軽量・腐食レスで耐震性が高い特性がある一方で、SGPなどの鉄管と比べて熱による伸縮を気にされるケースがあります。
樹脂管の特性を知った上で、予め支持ピッチを細かく取るなどすれば解決できることですので、樹脂管の伸縮を気にされる施主さまにも是非見ていただきたい内容ですね。
- ———「オープン視察」ではいろいろな業種の方と一緒に参加されて、質問の視点は全然違うものでしたか
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鎌塚様 : 違う業種の方でも良く似た視点で見られているなといった場合もありますし、そういう見方もあるんだってこともありました。
私どもは性能や施工性、費用などがどうしても優先事項として最初に考えてしまいますが、国立大学の方や官公庁の方の質問は、環境負荷低減や製品LCAデータなどまったく別の視点からの質問だったように思います。クウチョウハイパーCHのNETIS登録について興味を持たれていた方は、どこで採用されているのかなど官公庁案件の採用事例に関する質問が多かったですね。「白本※に載ってないのに使われているのはどうして?」といった質問もありました。
※白本:「国土交通省 公共建築工事積算基準」の略称
- ———実際に岐阜工場・名古屋工場に配管されていたSGPの腐食サンプルを栗東工場に展示サンプルとして提供されたそうですね
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鎌塚様 : 錆びた管はどうなっているのか。滋賀栗東工場さんには大変よい展示施設がありますので、後進のためにも、川崎重工業さんにも了解をいただき、50・65・75・100・125・150AのSGPの腐食サンプルを提供させていただきました。
岐阜工場・名古屋工場で実際に工業用水配管や冷温水配管で使用されていた配管です。管内に錆コブも発生していたことも確認できると思います。積水化学さんではプラントハイパーBKで閉塞率ごとの省エネ提案をしていましたね。参考として使用いただけますと幸いです。積水化学 渡辺 : きれいに切断までしていただき恐れいります。御社より頂戴した貴重な実現場の腐食サンプルとして、滋賀栗東工場の展示施設で紹介させていただきたいと思います。
- ———今後、積水化学製品のご採用の予定などはございますか?
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鎌塚様 :現在愛知県の某市さんの仕事で冷温水配管にクウチョウハイパーCHを紹介しています。国土交通省の公共建築工事標準仕様書に載っていない配管材をどのように提案していくのかというネックはありますが、国土交通省や環境省、経済産業省などが進めている環境負荷を低減したサステナビリティ貢献製品という切り口で、提案をさせていただいています。
クウチョウハイパーCHは、耐火VPパイプ、プラントハイパーBK、UVストロングと同様に、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されているので、採用実績も踏まえて今後も提案を進めていく予定です。積水化学 渡辺 : 是非ご提案のほどよろしくお願いいたします。クウチョウハイパーCHの採用実績集やご提案書はご用意させていただいて おりますが、追加で必要な資料があればぜひお声掛けいただけましたら幸いです。
オープン視察写真
(積水化学 滋賀栗東工場 電気融着実演)
- ———川崎設備工業さまでもサステナビリティに関する活動はされているのでしょうか
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鎌塚様 :当社は2022年より一般財団法人 環境共創イニシアチブが公募するZEBプランナー(フェーズ2)に登録し、ZEB推進目標達成にむけた活動を展開しています。2025年までに当社の設備設計、設備コンサルティングおよび省エネコンサルティングの受注物件うち、50%以上をZEBとすることを目標として活動しています。
※ZEBとは:「Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルぎ―の収支をゼロにすることを目指した建物のことです。
私個人としては、自分たちの子ども世代、孫世代を思うと、少しでも改善していかなければならないと考えています。今後も出来るところから脱炭素・カーボンニュートラルに向けた取り組みを推進していく必要があると感じています。現在当社ではさまざまな生産工場の暑熱対策や省エネ対策について、「気流解析」の手法を用いて、「生産ラインに効率的で最適な空調提案」など、カーボンニュートラルに向けた提案を行っています。
また、現時点で積水化学さんが業界に先駆けて製品LCAデータの提示を開始していただいたことは非常にありがたいです。データの提示対象がパイプのみとのことですが、まずは配管材料のメインとなる部分に対して、根拠に基づきしっかりと数値を示していくというのは、十分に時代のニーズに応えたものだと思います。
例えば空調設備にパッケージエアコンを使用する場合には、ドレンパイプにACドレンパイプ、セントラル空調の水冷式エアコンであった場合には、冷温水配管にクウチョウハイパーCHを配管材として一緒に提案させていただくことなどができれば、当社のCO2低減提案の効果もより大きなものにできるのもよいですね。引き続き是非相談させて下さい。
積水化学 田中 : 貴重なお話をしていただき誠にありがとうございます。
ZEB対応、気流解析、どれも非常に大切な取り組みですね。
御社の空調設備改修工事の際には、弊社製品も是非ご一緒に提案いただきたく思います。
また平素より当社のサステナビリティ貢献製品を多数ご採用いただき、誠にありがとうございます。
さらにこの度は「最新製品ご採用事例」のWEB掲載のご承認に加えて、「現場レポート」のインタビューについて、川崎重工業様・カワサキライフコーポレーション様へ主体的にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
業界に先駆けて製品LCAデータの提示を開始させていただいた中で、早々と弊社の取り組みにご賛同をいただけましたことも、非常に嬉しく感じております。
引き続きお立会いや各種勉強会を通じて、最新情報をお伝えさせていただきますので、弊社製品のより一層のお引き立ての程、是非お願いします。
鎌塚様 : サステナビリティ貢献はこれからの社会で益々求められるものだと思いますし、今回の改修工事を発注された川崎重工業さんをはじめ、カワサキライフコーポレーションさんおよび積水化学さんも脱炭素社会に向け、懸命に取り組んでおられますので当社も協力させていただきました。
※発注された川崎重工業様・カワサキライフコーポレーション様からもお声を頂戴しています。実績紹介記事はこちら
- ———ありがとうございます。それでは最後に積水化学にご要望があれば教えてください
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鎌塚様 : 脱炭素・カーボンニュートラルに向けて是非引き続き提案を進めていただきたいですね。また今回の川崎重工業さんへの環境負荷低減に向けた取り組みについては、社内でしっかりと共有させていただきますので、当社の他の部署から問合せがありましたら、是非提案をお願いしますね。
もう一つ要望があるとすれば、材料の納期の件でしょうか。
今回の工事では、クウチョウハイパーCHの直管はパープルとグリーンを使い分けて配管しようという計画をしていたのですが、納期が合わないということでパープル1色で施工することにしました。
流体の流れ方向、例えば機械側に向かっていく配管をパープルに。機械側から出てくる配管をグリーンにするなど、配管の識別のために2色にしたかったのですができませんでした。
今後もっと採用が増えて普及が進んだら納期も短くなるのかなと思いますので、今後に期待しています。積水化学 渡辺 : 弊社にて情報を共有し、是非ご提案をさせていただきたいと思います。勉強会や説明会、お客様同行などの機会がありましたら是非お声掛け頂けましたら幸いです。滋賀栗東工場のお立会いについても対応させていただきます。あとクウチョウハイパーCHの材料の納期についても、少しでもスムーズに対応できるように調整してまいりたいと思います。
前野様 : クウチョウハイパーCHですが、SGPで施工した時に比べると、90°エルボなどの継手が大きいので、もっとコンパクトにして欲しいですね。
SGPであれば納まる箇所も、クウチョウハイパーCHだと継手が大きいことで納めることができないことがよくあります。
渡辺さんと齋藤さんには現場にも来てもらいましたが、せっかく冷温水配管を樹脂管で施工したのに、機械周りなど、1番流速がはやくなるところでSUSを使わなければならない状況になってしまいました。またクウチョウハイパーCHに樹脂製のヘッダーがあるともっと使えると思いますよ。オール樹脂管を理想としてクウチョウハイパーCHを採用していますので、機械室周りの品揃え不足は、もったいないと思いますよ。今後に期待しています。
ありがとうございました。今後もご要望にお応えできる品揃え、省施工、そしてより一層環境負荷低減によりお役に立てますよう取り組んでまいります。
歴史のある大須観音や活気に溢れた大須商店街
川崎設備工業様の本社から徒歩10分ほどのところに、東京の浅草観音や三重県の津観音と並ぶ、日本三大観音の1つである大須観音があります。真言宗のお寺で正式には北野山真福寺宝生院と言いますが大須観音と呼ばれ、親しまれています。
もともとは14世紀に能信上人により尾張国長岡庄大須郷(今の岐阜羽島市大須)に創建され、そのあらたかなる霊験ゆえに1612年に徳川家康公の命を受けた犬山城主の成瀬正成公によって現在の場所に移されました。
この門前のにぎわいが今や名古屋のサブカルチャーの聖地として若者にも人気のある大須商店街の起源となります。
歴史も活気もある大須エリアが今後も注目です。
Products
積水化学のLCA −数字で示す環境課題への貢献−
製品のLCAデータの提示を開始しました
建築物LCAに係る制度化
政府は、建築物のライフサイクルカーボン削減に向けた取り組みの一貫として
建築BIMの普及拡大とLCAの義務化について制度の検討を開始しました。
建築物関係のCO2排出は、①建設・維持管理・解体段階での排出(エンボディドカーボン)と、②建築物使用に伴う排出(オペレーショナルカーボン)に分類され、このうち②建築物使用に伴う排出(オペレーショナルカーボン)は、省エネ対策により削減が進んでいます。今後は、エンボディドカーボンについても削減に向けた対策が必要です。
政府は、建築物分野のCO2排出量の削減のためには、建設資材・設備の製造・施工・解体時の取り組みが必要となりLCA算定が必要と考え、規制・誘導を含む制度のあり方について方向性の確認を目指す模様です。
2050年のカーボンニュートラル実現を目指し建築物のLCAが重要となります!
建築物LCAに係る制度化
- ● ここでのLCAデータとは、製品の原材料調達から製造、使用、廃棄、リサイクルに至るまでに排出される温室効果ガス量(CO₂換算値)を定量的に評価するCFP(カーボンフットプリント)を指します。
- ● CO₂排出量には、メタンや一酸化二窒素など、他の温室効果ガスをCO₂に換算した値も含まれます。
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脱炭素への取り組みと、製品LCAデータをご紹介する
「サステナビリティカタログ」 -
積水化学の脱炭素への取り組みと、LCA、『サステナビリティ貢献製品』などご紹介する「LCAデータでサステナビリティ推進を支援 動画」
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今回ご紹介させていただいた製品
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空調配管用高性能ポリエチレン管
クウチョウハイパーCH
新複合素材の中間層が、従来のPE管の半分以下の線膨張係数を実現しました。冷温水用途に使用可能なPE管です。
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水道用耐震型高性能ポリエチレン管
エスロハイパーAW
管体独自の可とう性とEF接合により地震に強い一体管路を構築します。また、耐久性・耐食性にも優れます。
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空調ドレン用結露防止層付硬質塩化ビニル管
エスロンACドレンパイプ
保温材の機能を有しているために、配管と同時に保温工事が完了します。保温工事の必要がありません。
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建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管(建物排水・通気用)
エスロン耐火VPパイプ〈FS-VP〉
耐火DV継手〈FS-DV〉
透明耐火DV継手防火区画の貫通がパイプだけで可能です。耐火DV継手または透明耐火DV継手との組み合わせで確実に延焼を防止します。
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プラント用耐震型高性能ポリエチレン管
プラントハイパーBK
優れた耐震性に加えて耐候性を保有しており、屋外の工業用水、薬液配管等に最適なポリエチレンパイプです。
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高耐候性 硬質ポリ塩化ビニル管
UVストロング
耐候性向上樹脂をコーティングした工場の屋外用配管向けに最適なVPパイプです。
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高耐薬・耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管
プラントVPパイプ
配合の最適化により実現した、耐食性、耐衝撃性に優れた薬液専用のVPパイプです。
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NEW CONTENT
事例紹介最新製品ご採用事例
採用現場写真を中心にご採用事例をご紹介!ご採用の経緯や決め手もご紹介しています。
これ以降は会員の方のみご利用いただけます
会員登録済みの方
未登録の方
<営業担当から一言>
中部営業部
中部設備システム営業所
渡辺 智
川崎設備工業 鎌塚部長様、前野部長様
この度は、お時間をいただきありがとうございました。また今回納入させていただいた現場を工事終了間際に見学させていただきまして、ありがとうございました。その際、クウチョウハイパーCHの良さ(耐久性)を実感いただけたことを嬉しく思いました。一方機器周りの配管では未だ鉄管が採用されていることを改めて知り、クウチョウハイパーCHの納まりの改善について今後検討させていただきたいと考えております。
また社会課題の解決に向けて、製品LCAデータのご提案も鋭意対応させていただきますので、弊社製品のより一層のお引き立てを是非お願いします。