⼭⼝県周南市 市民で賑わう交流アリーナの空調設備配管に
クウチョウハイパーCH、スーパーエスロメタックスFCが採⽤︕

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⼭⼝県周南市 周南市学び・交流プラザ

Introduction

JR山陽本線・新南陽駅の近くに多目的施設「周南市学び・交流プラザ」があります。
観客席を備えた交流アリーナ(体育館)や図書館、多目的ホール、大小9部屋の交流室など、様々な用途に使える施設があり、市民の皆さまに「誰もが気軽に集い、学び、育む生涯学習の場」として親しまれているこのプラザの体育館に新たに冷暖房システムが設けられることになり、その冷温水配管を積水化学の「クウチョウハイパーCH」と「スーパーエスロメタックスFC」で施工していただきました。

今年6月の交流アリーナ再オープン(空調利用は7月1日から)を目指し、冷暖房システム設置工事が進む周南市中央町の現地を訪ね、工事名称「学び・交流プラザ(交流アリーナ)空調設備整備工事」の現場所長である、誠和工機株式会社(周南市野村)の宮原宣幸さんにお話を伺いました。

インタビュー : 2025年3月6日
誠和⼯機株式会社 様

交流アリーナ
交流アリーナ

Guest

誠和⼯機株式会社 設備技術部 設備課 主任技師 宮原 宣幸 様

Interview

交流アリーナに待望の空調を導⼊

———まずは、今回の工事について教えてください

宮原様 : 「周南市学び・交流プラザ」の交流アリーナは、バスケットボールコート2⾯分の広さを持ち、他にもバレーボール、テニス、バドミントンなどの各種スポーツやイベントに対応した観客席を備えた体育館です。
今回の⼯事はこの交流アリーナに空調設備を導⼊するもので、当社と株式会社カネダ温調設備からなるJVが請け負っています。
空調は周囲の壁⾯に⾼さ約3mの冷暖房装置を新たに49基設置し、冷暖房装置内で冷温⽔を循環させて夏の冷房、冬の暖房がなされる設計になっています。⾵が発⽣しないためスポーツへの影響が少ない⽅式です。

「周南市学び・交流プラザ」は2015年に完成し、その中の交流アリーナでは毎⽇多くの市⺠の⽅がスポーツなどを楽しんでおられ、予約の順番待ちができるほどの⼈気ですが、空調が整備されることで、各種行事の場として更なる交流の促進が期待されます。また万⼀の災害が発⽣した時には、避難所として快適な環境がつくれるように整備しています。
今回の⼯事では室外機と冷暖房装置とを循環する冷温⽔配管に、積⽔化学さんのポリエチレン管「クウチョウハイパーCH」と、⾦属強化ポリエチレン管「スーパーエスロメタックスFC」を使⽤しました。

誠和⼯機株式会社 設備技術部
設備課 主任技師 宮原 宣幸 様
———工期と現在(2025年3月6日)の進捗状況を教えてください
宮原様 : ⼯期は2024年9⽉21⽇から今年の2025年6⽉27⽇までですが、6⽉1⽇から市⺠の皆様に交流アリーナをご利⽤いただける計画になっています。
クウチョウハイパーCHやスーパーエスロメタックスFCの冷温⽔配管は今年の1⽉から施⼯を始め、これまでに⽔圧テストと保温⼯事まで済んでいて、このあと冷温⽔が循環する冷暖房装置を設置して枝管との接続と、交流アリーナから室外機までの配管にかかるところです。
冷暖房装置の前に格⼦状の化粧を兼ねた保護枠を設けて仕上がりになります。
———この広い交流アリーナの壁面に49基の冷暖房装置がずらりと並ぶのですね。冷温水を巡らせる配管はどのようになっているのですか?
宮原様 : 冷温⽔が循環する配管は床下を通っていて、壁⾯に沿うようにぐるっと回り、冷暖房装置に冷温⽔を供給しています。
床下の壁に沿って東と⻄の2つに分け、それぞれの冷温⽔配管系統をリバースリターンという⽅式で施⼯しました。
———リバースリターン方式とはどのような接続方式なのでしょうか?

宮原様 : 冷温⽔配管の接続⽅式には⼤きく2種類あります。
ダイレクトリターンという通常の接続⽅式では、往き配管と還り配管がセットになっており、往き配管から冷暖房装置を介してそのまま還り配管に接続します。
この場合、熱源から遠い末端の装置であるほど流量の確保が難しくなり、逆に熱源から近い装置では流量が多くなって、冷暖房効率に差が出来てしまいます。

ダイレクトリターン⽅式
ダイレクトリターン⽅式

配管⻑さが装置によって異なるため
冷暖房効率に差が出てしまう

宮原様 : そこで考案されたのがリバースリターン⽅式で、冷暖房装置から出た冷温⽔はそのまま熱源には戻らず、末端で折り返してから戻るため、往き配管と還り配管2本の3本セットで配管することになります。こうすることでどの装置も往きと還りの配管を⾜した⻑さが同じくらいになり、流量を均等化することができ、装置ごとの冷暖房効果の差を少なくすることができるのです。
ビルなどのファンコイルユニットの冷温⽔配管でも、このリバースリターン⽅式が使われています。

今回採⽤のリバースリターン⽅式
今回採⽤のリバースリターン⽅式

往きと還りの配管を⾜した⻑さがほぼ均⼀なため
装置ごとの冷暖房効率の差を少なくできる

———快適に利用してもらうための工夫ですね。
今回使用いただいたクウチョウハイパーCHとスーパーエスロメタックスFCの長さはどれくらいでしょうか?
床下を通るクウチョウハイパーCH(保温前)と
冷暖房装置へ接続するスーパーエスロメタックスFC

宮原様 : 床下を通る冷温⽔配管の呼び径50Aから75AがクウチョウハイパーCHで、東と⻄を合わせて355mあります。
冷温⽔配管の40A以下と、冷暖房装置へ繋がる枝管の往きと還りの98本がスーパーエスロメタックスFC。
枝管の⻑さもいろいろあって⻑いところは2mから3mで、その合計は216mになります。また、このあと体育館の外で室外機側のバルブまでの間は配管⽤ステンレス鋼鋼管の80Aで35m施⼯します。
床下配管は⻄側から配管⼯事を始め、⽔圧試験を終え保温⼯事の間に東側の配管と⽔圧試験、といった段取りで⼯事を進めました。

クウチョウハイパーCHの⽔圧試験では積⽔化学さんの試験要領書に基づき、初めに1.75MPaの⽔圧を1分間かけたあと、使⽤⽔圧1.0MPaにして1時間放置。
0.8MPa以上であることを確認してOK。電気融着施⼯のクウチョウハイパーCHはもとより、枝管のスーパーエスロメタックスFCも⽔圧試験で問題がなかったので、そのあとそれぞれ保温材を被覆しました。
保温⼯事をテストの後にしたのは、テストで何かあった時にやり直しやすいようにですが、どこにも問題はありませんでした。
クウチョウハイパーCH(保温後)・
スーパーエスロメタックスFC
———クウチョウハイパーCHの施工性はいかがでしたか?

宮原様 : クウチョウハイパーCHはこの交流アリーナでの施⼯が初めてですが、⽔道⽤ポリエチレン管で融着接合に慣れているので何の⼾惑いもありませんでした。
この現場は壁の脇の床をめくっての⼯事で、天井裏などと⽐べれば⼯事がしやすいところなのですが、床を⽀える梁を避けながら配管しなければならないため、鋼管よりも軽くて扱いやすいクウチョウハイパーCHでなければ難しいと思ったところが何箇所もありました。
また、鋼管のネジ切りは⼈の腕に左右されるので、熟練している者が減っている現状では、品質が安定していてその場で接合状態を確認できる融着接合がいいですね。

クウチョウハイパーCH
EF接合による施⼯(保温前)
———スーパーエスロメタックスFCはいかがでしたか?
宮原様 : ⾃由に曲げられるスーパーエスロメタックスFCは、鋼管のようにネジを切る必要がありませんので施⼯しやすく、接合も冷温⽔配管と冷暖房装置の2箇所で済みます。枝管の⻑さなどが同じところは現場で冷温⽔配管に取り付けたあと、配管しました。
もしこの現場の冷温⽔配管と98本の枝管を鋼管で配管していたら、5⽉の引き渡しには間に合わなかったのではないかと思います。
配管ルートに変更があっても現場での切断対応ができるクウチョウハイパーCHとスーパーエスロメタックスFCの施⼯性の良さが役に⽴ったと思っています。鋼管では簡単にカットすることはできませんから。
———工期短縮に貢献することができ、何よりです。最後に、何か積水化学へのご要望はありますか?
宮原様 : クウチョウハイパーCHの品揃えですね。今は50Aから200Aまでの品揃えになっていますが、⼝径のラインアップが増えて、40AのところもクウチョウハイパーCHで施⼯ができるようになるといいですね。
今後採⽤される現場が増えて実績を重ねれば、より流通量が多くなって使⽤しやすくなると思います。良い製品ですから、期待しています。

ありがとうございました。これからも積水化学の製品をよろしくお願いいたします。

<営業担当から一言>

誠和⼯機株式会社 宮原様、この度は現場レポートにご協⼒いただきありがとうございました。
クウチョウハイパーCH、スーパーエスロメタックスFCをご採⽤いただき、⼯事に携わってくださいました皆様、この度は誠にありがとうございました。
宮原様には改修⼯事で限られたスペース・⼯期での施⼯となる中、軽量で易施⼯である点をご好評いただきお役⽴ちできましたこと⼤変嬉しく感じております。また市⺠の皆様に愛される「周南市学び・交流プラザ」の交流アリーナ(体育館)でクウチョウハイパーCH、スーパーエスロメタックスFCの耐⾷性を活かし、⻑く快適にお過ごしいただけることを願っております。引き続き積⽔製品をご愛顧賜りますようよろしくお願い致します。

⻄⽇本営業部
中四国設備システム営業所 濱脇

⼭⼝県 周南市のご紹介

今回、取材をさせていただいた周南市は、⼭⼝県の中で東南部に位置しています。アクセスは新幹線「のぞみ号」や「さくら号」も停⾞するJR徳⼭駅が便利。駅コンコースにある「おみやげ街道」には地元の名産品が並びます。

市の臨海部には⽇本を代表する広⼤な化学コンビナートが⽴地しており、夜になると無数の灯りが⼀帯に広がる⼯場夜景を観賞できます(積⽔化学グループの原料部⾨企業である徳⼭積⽔⼯業株式会社もその煌めきの⼀灯となっています)。
遊漁船を使ったクルーズや、ドライバーが案内するタクシーツアーも有るとのことですので、⼯場萌えさんにも必⾒のスポットですね︕

Products

今回ご紹介させていただいた製品

空調配管用高性能ポリエチレン管 クウチョウハイパーCH

製品解説———

空調配管用高性能ポリエチレン管クウチョウハイパーCHは、冷温水用に最適のポリエチレン管です。耐久性・耐食性に優れるため腐食や漏水の心配がないうえ、軽量でスピーディーな施工が可能です。冷温水枝管のスーパーエスロメタックスFCや冷却水管のエスロハイパーAWなどとあわせ、オールプラスチックの一体化ライン構築を実現します。

クウチョウハイパーCH
  • 1.経年劣化による内面の腐食と漏水の心配がありません。
  • 2.ポリエチレン管は錆びることがなく、水道本管などでも豊富な実績を持っています。
  • 3.管と継手の接合は信頼のEF接合(ねじ切りや溶接の作業は不要)。
  • 4.軽量でスピーディーな施工が可能(100Aで重量はSGPの約1/3)。

〈保温材付〉金属強化ポリエチレン管
エスロンスーパーエスロメタックスFC

製品解説———

プラスチックと金属管のメリットを併せ持つスーパーエスロメタックスに保温材を巻き付けたパイプです。内層には高耐熱ポリエチレン樹脂、外層には高密度ポリエチレンを採用し腐食の心配がありません。また、アルミ補強層により施工時に管の曲げ加工をおこなった形状を保持する事が可能に!
耐熱・耐食・施工性に優れ長期にわたって安心してご使用いただけます。

  • 1.現場施工性

    作業の省力化、施工品質の向上が図れます。改修工事にも最適です。

    2.工期短縮

    あらかじめ保温材が一体化しているため、配管と同時に保温工事が完了。
    スピーディな施工が可能です。※継手部は別途保温が必要です。

    3.施工費・材料費の削減

    施工費、材料費の削減により、トータルコストの削減が図れます。

    4.配管スペースのコンパクト化

    曲げ配管※が自由に行えます。省スペースの施工もスムーズです。※呼び径25以下は曲げ配管が行えます。

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