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シールド二次覆工

FRPM管によるシールド二次覆工 FP-L工法

日本下水道新技術機構 技術マニュアル掲載

過密する都市。郊外へ広がる住宅地。私たちの生活環境の変化につれ、様々なライフラインが、非開削のシールド工法で地下空間に整備されるようになってきています。
シールド工法によって構築された下水道管渠は、従来、セグメント形成後にコンクリートによって二次覆工を行なっていましたが、工期と建設コストがかかるうえ、供用後は硫化水素によるコンクリートの劣化が問題になっていました。
FP-L工法は、軽量で耐久性・水理性・耐震性に優れた「強プラ管」を二次覆工に採用し、セグメント外径の縮小を実現。
工期とコストの縮減が図れるとともに、クオリティアップも同時に可能。
限られた地下空間を最大限に活かす技術が、21世紀の下水道ラインを守ります。

FP-L工法カタログ
ツールコード:06551 [pdf](1,655.01 KB)

農業用水用FP-LA工法カタログ
ツールコード:06495 [pdf](3,572.33 KB)

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製品情報
押せる目次

短い工期で地下空間を最大限に活かす。シールド工法の二次覆工ならFP-L工法です

耐酸性に優れ、下水道管内の
厳しい環境にも対応

下水道管内では、汚水の滞留などによって硫化水素が発生しますが、強プラ管は耐酸性に優れ、0.5mol/(pH0相当)の硫酸に曝された場合でも50年以上問題が生じないことが確認されています。(JIS K 7034/7020により評価)

多機能二次覆工が行えます

汚水幹線と雨水幹線、光ファイバー共同溝と下水道幹線など、設置条件に応じた複数の管渠を組み合わせて布設が行え、建設コストの縮減、工期短縮が図れます。

水理性、耐久性、耐食性に優れた "強プラ管"

強化プラスチック複合管(FRPM管)は、レジンモルタル層、FRP層、保護層からなる多層構造管です。水理性、耐久性、耐食性に優れ、下水道管材として長期にわたって安定した性能を発揮します。

強プラ管断面構造図

汚水・雨水共同幹線

管路更生実施前のバイパス管敷設にも!
【特長】
  • ・二次覆工材に強プラ管を使うためコンクリート打設時に最小巻厚に制限されることなく施工できます。
  • 同一流量なら内径のサイズダウンができるため施工費を縮減できます。
  • ・強プラ管ゴム輪接合で施工スピードがアップ。コンクリート養生が不要なので工期短縮を図れます。
  • 地震による変動に追従。地震により、セグメントの継手がゆるんだ場合でも管体からの漏水はありません。
  • ・止水性に優れたゴム輪接合のため不明水を防止。また耐食性にも優れているため硫化水素に対して長期安定性があります。

基本仕様

仕上がり内径(呼び径) φ800~φ2600

特長

大きな工期短縮が可能です

コンクリート二次覆工とFP-L工法の標準的な日進量を表-1および図-1に示します。FP-L工法は、トンネル線形に関わらずコンクリート二次覆工の2倍以上の日進量があるため、大きな工期短縮が可能となります。特に、曲線配管においては、曲管を用いる事によりその効果を更に向上させることができます。

表-1 日進量の比較
FP-L工法 20070807 日進量の比較表
図-1 日進量の比較
FP-L工法 20070807 日進量の比較グラフ

作業環境の安全性を確保します

エアーモルタルで充填する工法のため、コンクリート打設に比べ発熱量が少なく、湿度を低く抑えられます。作業環境に優れ、作業者の安全性確保に役立ちます。

ゆるいカーブから急曲線まで、自在に対応できます

曲線部施工にはRCP-L曲管を使用。また、現場に合わせた任意角度(0°~25°)の制作も可能です。

管口径のサイズダウン・低勾配布設が可能です

  • 強プラ管は粗度係数が小さく、同一流量のコンクリート二次覆工に比べ約10%のサイズダウンが図れます。
    また同一仕上がり内径のコンクリート二次覆工に比べ60%の低勾配化が図れます。
  • 必要流量に応じた仕上がり内径で施工が行えます。

内・外水圧性能が向上します

FRPM管は、管体及び継手ともに高い水密性能を有しているため、管渠に作用する内水圧、外水圧に対応できるシールドトンネルを構築できます。また、管体の外水圧に対する座屈強度については、JSWAS K-16規格においてAmstuts式により管体の安全性が確認されています。

表-2 FRPMの共用内・外水圧
種類 管種 許容内水圧(Mpa) 許容外水圧(Mpa) 備考
自然流下用 L3種 - 0.23 JSWAS K-16規格
下水内圧用 LP3種 0.30 0.23

高い耐震性を有した工法です

FP-L工法の耐震性は、「下水道施設の耐震対策指針と解説、(社)日本下水道協会(1997)」に基づいたレベル1、レベル2地震動に対する管体の安全性と、継手の許容曲げ角度および管の抜出し余裕量に対する水密性を有しています。

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