その他 合成木材

補助金を活用し、橋まくらぎを合成まくらぎへ交換
初期投資を抑えつつ、長寿命化と省メンテナンス化を同時に実現

運輸 A社 保全担当 F氏

背景

老朽化と向き合う現場から

地方鉄道A社の橋梁部では、開業当初から木製まくらぎが使用されていました。しかし、開業から数十年を経て、腐朽や割れが進行。応急的な補修では追い付かず、まくらぎ更新の判断や工事予算の確保が必要な状況になっていました。

▼木製橋まくらぎ
課題

熟練技能者の減少

近年は橋まくらぎ更新の知見がある熟練技能者の減少が課題となっています。橋まくらぎの交換は高所作業で危険を伴う上、桁の勾配やレール位置をミリ単位で測る測量精度が求められます。
「安全で正確に敷設でき、将来的にメンテナンスの負担が少ない代替材がほしい」そのような現場の声が高まっていました。

▼現場イメージ

「延命」ではなく、「長寿命化」を目指す

これまでA社では木製まくらぎへ樹脂を注入するなどして延命を図ってきましたが、効果は一時的。雨水や日射にさらされやすい橋上では、腐朽や割れの進行が抑えられませんでした。
"延命よりも長寿命化"という方針をかなえてくれる、そのような素材をF氏は探していました。

課題のポイント
  • 1. メンテナンス手間・費用の削減、腐朽に強く長持ちする素材の採用
  • 2. 物価高騰下での更新費用の確保
  • 3. 橋梁条件に合わせた現場での加工や調整

課題解決事例は事実をもとに再編集しております。