積水化学工業株式会社は、東京都財務局が公募した平成29年度建築技術革新支援事業※1に、「東京都渋谷合同庁舎（仮称）改築工事における施工性に優れた給水配管に関する技術」で応募し、『給水用高密度ポリエチレン管・継手（エスロハイパーＡＷ）』が選定されましたので、お知らせいたします。
　

※１建築技術革新支援事業
都の重要な施策である都有建築物の省エネ化・再エネ利用促進及び建物の長寿命化等に関し、民間事業等の優れた技術を募集し施設整備に活用することによって、都有建築物の性能を向上させるとともに、民間の技術開発の促進を図ることを目的としたもの

　
従来、建物内の給水配管には金属製の管・継手が使用されてきましたが、耐食性や施工性（重量が重い、ねじ切り等の熟練技能が必要）の面で課題がありました。
当社は東京都財務局の公募要領に沿って、この課題を解決すべく、錆びることのない高性能ポリエチレンを材質とする『エスロハイパーAW』による耐久性の向上、施工の省力化、施工品質の均一化等を提案し、採択いただきました。

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建設業界では、現在、技能労働者が１９９７年度のピーク時から約３割減少しているだけでなく、今後、技能労働者の大量退職等によりさらに減少すると予想されています。
このような状況においても、施設の整備を着実に進めていくために、求められる品質を確保しつつ、施工性に優れた配管に関する新しい技術を導入し、より一層の現場施工の省力化や各工程の施工期間の短縮が必要となっています。給水配管については、様々な種類の技術が開発されているものの、導入はまだ十分に進んでおらず、この度、施工性に優れた配管の新技術として選定されたのを契機として、『エスロハイパーＡＷ』の今後ますますの採用を目指してまいります。
　

『エスロハイパーAW』

（参考）建物配管用高性能ポリエチレン管「エスロハイパーAW」(建物給水管用、敷地内埋設管用、屋外埋設消火管用）