公共施設 合成木材

下水処理場内流入ゲート開口部の臭気対策
重く錆びついた鋼製カバーに替わり点検作業を容易にした方法とは?

維持管理業者 S社 施設管理担当 O氏

背景

下水処理場周辺まで住宅地が広がるようになり、施設の臭気対策は重要な課題となっている。S社が維持管理業務を請け負っている処理場も処理槽の開口部には防臭蓋が設置され、さらに施設全体を建屋で覆う二重覆蓋構造により対策を行っている。特に臭気の強い初沈流入ゲート上部の開口部は形状が複雑で通常の蓋では隙間ができるため、ゲート本体を鋼製の防臭カバーで覆うという念の入れようだ。 しかし、流入部を点検するたびに重いカバーを数人掛かりで外さなければならず、現場の負担は大きかった。

課題

ゲートが干渉して隙間ができる防臭蓋

処理槽の流入部にはゲートが設置されており、扉体のガイドやシャフトが干渉する上に、ゲートの開閉によって開口部の形状が変化するため、通常の防臭蓋は設置できません。以前は縞鋼板を設置していましたが、ガイドの形状に合わせた複雑な加工には限界がある上に、シャフトが邪魔をしてどうしても隙間ができてしまいます。蓋に隙間があると、屋内ということもあって臭気が籠り、硫化水素を含む有害なガスは作業員の健康被害を引き起こします。

▼ゲート開口部に設置された縞鋼板の蓋
▼従来のゲート部蓋設置例(イメージ)

重い鋼製防臭カバーが点検作業を圧迫

そこで、鋼製のカバーでゲート全体を覆うようにしたところ、臭気の問題は解消しましたが、ゲート部を点検するたびに重いカバーを数人掛かりで外さなければなりませんでした。さらに、カバーの内部に充満した腐食性ガスにより、鋼板やそれらを固定するボルトが錆びついてしまい、点検作業のたびに大きな負担を強いられることとなったO氏は、鋼製カバーに替わる、防臭効果が高く、取り外しが容易な方法を探していました。

▼流入ゲートを覆う鋼製防臭カバー
課題のポイント
  • 1. 形状が複雑なゲート開口部でも隙間ができない臭気対策
  • 2. 点検作業時の負担を軽減したい
  • 3. 腐食環境での使用にも耐える製品

課題解決事例は事実をもとに再編集しております。