2025.11.12
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国立大学法人福島大学様とLCA意見交換会を開催
環境・ライフラインカンパニー 営業本部 東日本営業部 東北設備システム営業所では、これまでに「エスロハイパーAW」など樹脂管を多数ご採用いただいている国立大学法人福島大学様と2025年10月22日にLCAに関する意見交換会を開催いたしました。



1. 背景
地球温暖化による気候変動は、自然環境の破壊、生態系の乱れ、海面上昇による洪水の増大など人類にとって深刻な問題を引き起こします。地球温暖化の主要因は温室効果ガス(GHG)の排出によるものであり、温室効果ガスの中でも代表的なCO2の削減、脱炭素化の取組みが急務とされています。
LCA(Life Cycle Assessment)は、製品やサービスがライフサイクル全体を通して排出される環境影響を定量的に評価する手法であり、温室効果ガスの排出量をカーボンフットプリント(CFP)としてCO2排出量に換算し、表示する仕組みです。
昨年2024年11月に内閣官房主体で各省庁横串での建物のLCA算出義務化の方針検討が始まり、2028年度には建物の建築から運用・解体までのLCA算出が制度化される見込みとなっています。
ただし、まだ国全体での統一したLCA算定手法は決まっていない状況です。
そのような状況の下、積水化学では業界に先駆け、日本最大級の公的研究機関である国立研究開発法人産業技術総合研究所の世界最大規模のデータベース(IDEA)を使用して、自社で製造する各種樹脂管のLCAデータを算出、「サステナビリティカタログ」にてCO2排出量の計算結果を公表しています。
2. LCA意見交換会の開催
この度、福島大学様とエスロンタイムズ特集ページ「最新 製品ご採用事例」へのサステナビリティ貢献製品のご採用事例の掲載についてやりとりをさせていただく中で、LCAに関する意見交換会を開催することになりました。
3. LCA意見交換会におけるご意見
意見交換会では福島大学様より、下記のような意見をいただきました。
- ・LCAについてメーカーから提案を受けたのは初めてだった
- ・現在は国からの方針が出ていないため、たちまち必要とはならないが、今後の参考にしたい
- ・樹脂管は「易施工や腐食レス」でこれまでも採用していたが、CO2削減効果があると示すことができるなら、さらに採用しやすくなる
などのご意見を頂戴しました。
4. 今後の展開
積水化学では生産工場における再生可能エネルギーの活用推進や、脱炭素へ向けた製品・技術の開発でGHG排出量を2050年実質ゼロを目指すととともに、今後もLCAデータ算出及び脱炭素に貢献する製品の提供に努めてまいります。
5. 関連サイト
積水化学のカーボンニュートラルへの挑戦:製品のライフサイクルにおけるCO2削減
