塩ビ管・継手の施工
TS工法【4】
接続時の保持について
TS工法で、管を継手に挿入後、保持しないとどのような不具合がありますか?
一定時間保持(挿入力を掛け続ける)しないと、管が抜け戻ります。抜け戻ると接着強度が低下し、水圧で抜けることがあります。
保持時間は口径や季節によって時間が定められています。
解説
保持の注意
接着接合では、挿入後すぐに手を離すと管が抜け戻ります。
管を挿入したら、一定時間挿入した状態で保持してください。
接着接合の保持時間(標準)
呼び径 | φ50以下 | φ65~300 | φ350 | |
---|---|---|---|---|
保持時間 | 夏季 | 30秒以上 | 1分以上 | 3分以上 |
冬季 | 2分以上 | 5分以上 |
挿入の注意
1. 接着剤を塗布した後、速やかに管・継手を接続してください。
2. 管を挿入する場合は、ひねらずに一気に標線まで挿入し、そのまま保持してください。
3. 斜め挿入による挿入不足に注意してください。
4. 重機による挿入やたたきこみによる挿入は管や継手の破損につながります。
5. 一度、抜け戻った管を再び挿入しても接着不良とります。管・継手を交換してください。
事故例
保持不足による抜け戻り事故例
※口径φ65の場合