塩ビ管・継手の施工
床面へこぼれた接着剤ブルーの放置禁止
接着剤ブルー(ブルーN含む)がこぼれた床の上に、軟質ビニル製床材を敷設工事してもよいですか?
床面にこぼれた接着剤は完全に除去してください。接着剤ブルーは乾燥後でも、含まれる青色着色成分と塩ビ樹脂が軟質ビニル製床材に浸透し、床材表面に大きなシミ(染み)ができますので、こぼれた接着剤は全て除去した後に、床材敷設を行ってください。
解説
一般に軟質ビニル製床材には“可塑剤”成分が含まれており、この成分の作用で、床材に接触している塩ビ管用接着剤の青色着色成分と樹脂が床材の裏面から表面へ移行・浸透します。その結果、床材表面に青色が浮き出します。接着剤が完全に乾燥している場合でも、残存する着色成分と樹脂が移行しますので、軟質ビニル製床材を敷設する前に、こぼれた接着剤は完全に除去してください。
対策
①塩ビ管接着作業時には、床面に接着剤がこぼれないように養生シート等で床面養生してください。
②もし床面に接着剤をこぼした場合は、接着剤跡が残らない程度に完全に除去してください。