2013/11/14
ADスリム継手、耐火VPパイプを使用して、排水管改修工事が行われました。
物件概要
所在地 :東京都内
物件規模 :地上10階(SRC造)86戸
築年数 :32年
排水方式 :単管式排水システム(既設排水方式:通気立て管方式)
このマンションでは、経年劣化により、共用部排水管の更新工事が実施されました。
改修工事計画
当初、不具合が発生している雑排水管系統のみを計画しておりました。
間取り調査した結果、汚水管が雑排水管の近傍に敷設されており、
住民様への負担を低減(入室作業の低減※)のため、一括改修工事の
決議がなされました。
※一般的に、汚水管で使用されている排水用鋳鉄管は、築40年頃改修工事されます。
今回は、築32年ですが10年後の改修工事を前倒しして、入室作業時の負担を低減しております。
改修工事状況
1.排水立て管
汚水管、雑排水管を合流させるため、集合継手(ADスリム継手)を使用し、
排水立て管には、耐火VPパイプを使用しております。
写真1.改修前の配管状況(上から汚水管、通気管、雑排水管) 写真2.改修後の配管状態
2.排水横主管
最下部の曲がり部にはAD脚部継手を使用しおり、各住戸からの排水はスムーズに流れます。
また、集合継手で汚水、雑排水を合流させており、横主管(ピット内の横引き管)はすっきり
とした配管となっております。
写真3.改修前の横主管配管状態 写真4.改修後の横主管配管状態
参考情報
今回の改修工事では、汚水管、雑排水管を一括改修で実施しました。
その結果、単独工事(汚水管、雑排水管別工事)にくらべ、トータル工事費用は、
10%以上削減が可能となっております。
図1.工事費用の比較