積水化学工業株式会社(代表取締役社長:根岸 修史、以下当社)の環境・ライフラインカンパニー(プレジデント:髙見
浩三)は、ストックビジネスの取り組みとして、主に中古マンションの専有部(居室)を対象とした、マンションリノベーション事業を開始します。
断熱性・遮音性・設計自由度等を向上させる独自の「Refilld(リフィルド)工法」を核に、リノベーションパッケージ「マルリノ」の本格的な受注活動を10月より開始します。
Ⅰ.市場および背景
築30年を超えるマンションのストック戸数は、大都市を中心に約129万戸に上っており、今後もさらに増大していくと見込まれています。(参考資料1参照)
しかし、建築年数の経過したマンションは、給水給湯用の配管材料の内部腐食(金属管の錆び)や、結露による壁表面や内部のカビなどの問題が多く、抜本的な対策が課題となってきました。
現在当社では、マンション共用部における給排水配管の樹脂配管への更新を、製品販売だけでなく、配管診断から更新工法の開発まで含めた包括提案を通じたバリューチェーンビジネス(以下「VCビジネス」)として展開しています。
今後は、マンションの専有部におけるリノベーションパッケージによる事業を開始することで、共用部と専有部の両面でVCビジネスの展開を加速していきます。
なお、これに伴い10月1日付で、環境・ライフラインカンパニーに「マンションストック事業推進部」を設置します。
Ⅱ.マンションリノベーション事業について
今般、受注活動を開始するリノベーションパッケージ「マルリノ」は、住戸専有部をスケルトン状態にまで全面的に解体し、快適で住み心地の良い生活と自由な間取り設計を提供するために、新開発「Refilld工法」を採用した新しいリノベーションスタイルです。
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大規模な改修となるマンションの中には、居室内壁の表面結露や、目に見えない壁体内部まで結露やカビが発生し、生活する上での懸念要素となっているケースが数多くあります。
「Refilld工法」は、すぐれた断熱性を誇る当社のフェノールフォーム断熱材「フェノバボード」を使用した壁パネル、高い遮音性能を有する二重床、当社の「エスロンパイプ」を使用した給排水システムにより構成されています。
これにより、断熱性の問題に起因する結露やカビの発生、さらに遮音性の問題を解決するとともに、設計の自由度も大幅に向上します。
なお、壁の断熱システムについては、京都府公立大学法人 京都府立大学 尾崎明仁教授による実生活に即したシミュレーションでの検証により、結露発生リスクを大幅に抑制できることが確認されています。
Ⅲ.デザイン提案のバリューアップ
リビングデザインセンターOZONE(以下、OZONE)とのコラボレーションにより、お客様のさまざまなインテリアデザインのご要望にもお応えすることが可能です。
Ⅳ.「マルリノ」「Refilld工法」の名称とロゴについて
■語源:まるごとマンションリノベーション |
■語源:Re(再び)+fill(満たす)+build(建てる) |
Ⅴ.「マルリノ」の販売について
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1.受注開始 |
2013年10月2日(水) |
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2.展開エリア |
東京都およびその近郊(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県) |
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3.事業目標 |
売上高25億円(2016年度) |
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4.WEBサイト |
http://maru-rino.com (10月2日オープン予定) |
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5.ご相談窓口 |
環境・ライフラインカンパニー マンションストック事業推進部 TEL:03-3496-1838 |
Ⅵ.マンションストック事業の事業目標について
共用部の給排水配管の更新を含めたマンションストック事業全体で、2016年度に100億円の売上を計画しています。
【参考資料】
1.築30年を超えるマンションストックの推移
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2.マンション入居者アンケート「現在の暮らしや生活でリフォームしたいこと」
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3.リビングデザインセンターOZONEについて
東京・西新宿にある新宿パークタワーの3階から8階までの6フロア総面積13,000平米に展開する、住まい・インテリア・デザインのソリューションセンター。家具、建材などのショールームやザ・コンランショップをはじめ、家づくりやインテリアの相談に対応するメニューやイベント・セミナーを通じ、住まいづくりをサポートしている。
■会社概要
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名 称 |
:株式会社リビング・デザインセンター |
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所在地 |
:東京都新宿区西新宿3丁目7番地1号 新宿パークタワー8階 |
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設 立 |
:1993年10月20日 |
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資本金 |
:9千万円 |
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代表者 |
:小宮 健司 |
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社員数 |
:74名(2013年4月現在) |
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WEBサイト |
以上