ドロップシャフト能登半島地震後の調査について
2007年3月25日に発生した能登半島地震は、マグニチュード6.9という非常に大きな地震であったことは、皆様の中で記憶に新しいことだと思います。
比較的震源地に近い石川県輪島市では、下水の高落差処理工として、『エスロンらせん案内路式ドロップシャフト』について、2基ご採用頂いております。
・口径φ450mm × 落差5.5m
・口径φ350mm × 落差6.1m
この度、口径φ450のドロップシャフトについて地震後の状況を調査致しました。
その結果をご紹介致します。
●人孔は組立人孔ですが、激しい揺れのために接続部でコンクリートの破損が見られました。
一方のドロップシャフトにおいては、供用開始4年後のものですが、地震による影響は見受けられず、 流下機能に全く問題は見られませんでした。
(本内容は、「関西ライフライン研究会」でも報告されています。)
ドロップシャフトは、耐震性以外においても、下記の高機能性を有します。
★硫化水素対策・・・・・使用する材料は耐薬品性に優れます!
★雨水浸水対策・・・・・下流側への空気連行量は他方式に比べて大幅に抑制されます!
★維持管理性・・・・・・・下水は縦管内を流下するため人孔内の環境は優れます!
★トータルコスト縮減・・・・人孔径の縮小、工期短縮、工事規制が少ない等の特徴!
以下に、今回調査の概要を示します。
ドロップシャフトの設置場所
石川県輪島市河井町県道1号線(輪島高校東交差点)
→震度6強の地点です。


調査日
2007年 5月 11日(金)
調査したドロップシャフトの概要
・設置年度 : 2003年度
・ドロップシャフト口径 : φ450mm
・落差 : 5.4m
・流入管 :ヒューム管φ400
・下流管 :ヒューム管φ700

人孔周辺の状況
調査した人孔の周辺は、建物の被害や道路の亀裂、地面の沈下が見受けられました。


調査結果
①人孔頂版上接続部
人孔の頂版上部では、接続部においてコンクリートの破損が見られました。

②流入部の状況
ドロップシャフトの流入部においては、破損や漏れなどの異常は特に認められませんでした。


③人孔接続部の状況
人孔の接続部においては、ほぼ全周でコンクリートの破損が見られました。

④流出部の状況
ドロップシャフトの流出部においては、破損や漏れなどの異常は特に認められませんでした。

●その他、固定支持具等の部材に関してはボルト等の緩みは見られず、また本体の傾きにおいても全く異常はありませんでした。
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